木部塗装の傾向と対策(その1)

チラシなどで塗料の耐久性をアピールするのに
「○○塗料は△年」なんて書いてあるのをよく見ます。

おおざっぱに言えば、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・・・
など塗料の質があるわけですが、実は肝心なのは
“その塗料を『条件の良い所で』使った場合の『塗料』の耐久性”
を表示しているということだと思います。

なので、例えば最強の耐久性を持つ塗料を使っても
海沿いの日射しさんさんの場所で使うのと(紫外線や塩害)、
山奥の木陰の涼しい場所で使うのでは(害は少ない)
まったく結果が変わってきます。

そして、もう1つの大事な点があり
塗られる方(どこに塗るか)の問題も大きくなります。
簡単に言うと、「木」と「(製造された)ボード」では
塗料に与える悪影響が違います。 ※木が弱い


さて、前置きが長くなりましたが
新しい住宅は木部をあまり使わない造りとなっていますが
(木の雨戸や、木の窓枠なんてあまりないですよね?)
30年ぐらい前までは当たり前のように使われていました。

そして、陽当たりの良い南側の雨戸の敷居(レール)が
木で作られていると、悲しいかな
あっという間にペンキがはがれてしまいます。
他の場所はまだピカピカなのに、です。

それをなんとかしたいなぁ・・・と長年考えていて
解決策(ペンキ屋的なアプローチ)は見いだせていたのですが
条件が合わずなかなか実験できずにいました。

それを今回お盆休みを使って試してみました。
我が家で ^^;
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悲しいほどにペンキがボロボロです ^^;
ホームページ的には【悪い物は見せない・書かない】が
鉄則なのですが、とあるアニメ映画ように
「ありのーままのー姿みせるのよー♪」ということで
真実の姿でお伝えしたいと思います。

前回塗装したのが約7年前。
破風や鼻隠しなどに色あせは見られるものの
このようなハガレはナシ。
ただし、この敷居と同じような条件のところは
少しハガレが見られます。

長くなりましたので、次回に続きます。