七十二候って知ってますか?ペンキ屋が始めた季節の掲示板

梅雨の合間の晴れ間と、季節を感じる仕事

関東は梅雨入りしたはずなのに、今週は晴れの日が続いていますね。むしろお天気が良すぎて、ちょっと暑すぎるくらいの日も…。来週あたりからは、また梅雨らしい天気が戻ってくるそうです。

私たちのような建築塗装業は外での作業が基本ですので、どうしてもお天気とにらめっこしながらの毎日です。
雨が続くと仕事が進みませんし、かといってずっと降らないのも、それはそれで困りもの。塗料や下地の乾き具合にも関係してくるので、天気のバランスって本当に大事なんです。

夏の暑さも、体が慣れてきます

「こんなに暑い中で、熱中症とか大丈夫なの?」とご心配いただくこともありますが、私たちは一年を通して外で仕事をしているので、自然と体も暑さに順応しています(これを暑熱順化と言います)。
とはいえ、油断は禁物。水分補給や休憩をこまめに取りながら、安全第一で作業しています。

季節を感じる仕事だからこそ、大切にしたいこと

四季のある日本に生まれて、季節の移ろいを肌で感じながら仕事ができるというのは、とても贅沢なことだなあと日々感じます。
そんな季節の変化をもっと楽しもうと思い、私たちは「二十四節気(にじゅうしせっき)」という、昔からの暦を使って、季節ごとの言葉を社屋の壁に貼り出しています。

これは、2015年頃に始めた取り組みで、取材を受けた2019年当時のブログにも書きました。
👉 二十四節気を社屋の壁に貼ってみました

そして今年、新たに『七十二候(しちじゅうにこう)』も仲間入り!

実はずっと「もう少し細かく季節を感じられるような掲示もできたらいいな…」と思っていて、やっと形になりました!

壁に張り出した写真。

今回、新たに壁に貼ったのは『七十二候(しちじゅうにこう)』と呼ばれるものです。※写真の左下の掲示物です。
これは、さきほどの二十四節気をさらに細かく、約5日ごとに自然の変化や動植物の様子を表したもの。短い言葉で表現されていて、まるで季節の詩のようなんです。

今は『乃東枯(なつかれくさ かるる)』

たとえば、このブログを書いている現在は『乃東枯(なつかれくさ かるる)』という時期。
「乃東(なつかれ)」というのは、ウツボグサというシソ科の植物の古い名前で、それが枯れはじめるころ、という意味なんだそうです。

▼ ウツボグサはこんな花だそうです。

ウツボグサの花

私自身、初めて知る言葉ばかりで、読み方も難しいのですが(笑)、こうして自然に目を向けるきっかけになるのが面白いところ。
「今日はこんな季節なんだな」と知るだけで、空の色や風の匂いも、ちょっと違って感じられます。

おわりに

これからも、塗装のことだけでなく、季節のことや現場の日常も、ブログを通して少しずつお届けしていきたいと思っています。
「今日はどんな空かな?」「今はどんな季節かな?」と、皆さまにも楽しんでいただけたら嬉しいです。