屋根の被害の傾向

今回の地震(揺れ)による住宅の被害で多かったのは

・塀が崩れた
・瓦が落ちて壊れた

という2つかなと思います。
その他にも壁にヒビが入ったり、天井が落ちたりしていますが
上記2つが顕著かと思います。

塀が崩れたというのは、だいたいが大谷石(おおやいし)。
軽くて加工がしやすいと、昔は流行った石です。
ただ積んであるだけなので、いとも簡単に倒れます。

あとは鉄筋が入っていないブロック塀。
時代的なものもあったかもしれませんが、良くない施工です。
さすがに近年施工したブロック塀で
鉄筋が入っていないというのは、ないと思いたいです ^^;

そして、屋根の被害(主に瓦)についてですが、こんな傾向があると思いました。

この写真もそうですが、塗装を必要としない和瓦で
木のところ(瓦桟)に瓦の下部にある出っ張りをただひっかけてあるだけのものです。
(一応、瓦に釘穴は空いていますが、最下列しか打っていません)
この瓦が地震によって浮き上がり、下に落ちてしまう…
2階建ての場合は、1階の屋根瓦に落ちて被害が拡大…
という感じでしょうか。

あとは”ぐし”(棟=ムネ、屋根の一番高いところ)がことごとく落ちています。
昔の家では、ぐしは本当にただ乗っているような状態なので
揺れにはひとたまりもないと思います。
最近のぐしというか瓦は専用の金具などを使うので大丈夫みたいです。
(会社兼家屋の新しい瓦・ぐしは大丈夫でした。)

問題はこの落ちてしまった瓦ですが
同じ瓦が手に入りづらい、もしくは手に入らないということ。
1~2枚ならば新築時に瓦屋さんが置いていった予備瓦が
物置あたりに眠っているかと思いますが
ぐしが全部落ちていたり、瓦が何十枚と壊れていると
瓦は全部新しいものに直すことになるのではないかと思います。
(被害の状況や、問い合わせる瓦屋さんにもよると思います)

そして、大事なことですが、瓦が1~2枚なくなったところで
ただちに雨漏りをすることはありません。
右側の写真にも写っていますが、瓦の下にルーフィングという
防水紙が貼ってあります。
これがちゃんとしていれば、通常の雨ならば短期間は大丈夫でしょう。
でも、築何十年とたってルーフィングがやぶれていたら
残念ながら雨漏りする可能性があります。

じゃあ、瓦はダメなのか?と言われると
そんなことはない! と私は思います。
想定外の大地震が起きて、瓦の弱点がひどく表れてしまっただけで
安易にコロニアル屋根がいい、トタン屋根がいい…
というわけではないと思います。

そんな話は、また日をあらためて書こうと思います。

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