「塗装工事の保証」って本当に必要?トラブルを防ぐために知っておきたいこと

塗装工事の保証ってどうなってるの?

塗装工事のイラスト

こんにちは。今回は「塗装工事の保証って、実際どうなの?」というお話です。
住宅塗装をご検討中の方から、

「10年保証ってあるけど、何が保証されるの?」
「保証がついていれば安心なんじゃないの?」

といったご質問をいただくことがあります。
しかし、保証の内容をよく理解していないと、後々トラブルになることも…

今回は、塗装工事に関する保証の基本と、実際の現場で感じているリアルな話も交えてお伝えします!

保証には2種類あるってご存知ですか?

塗料メーカーの保証

塗料自体に関する保証です。たとえば塗膜の性能に重大な不具合があった場合に、メーカーが保証してくれる制度です。保証対象は「著しい塗膜の剥がれ」や「著しい変色」などに限られていることがほとんどです。詳細な条件はメーカーに寄って異なります。

当社では、一部の高機能塗料に限り、メーカー保証に対応しています。無機系の塗料が対象になるケースが多いです。

最近では、**日本ペイントの「グッジョブ保証」**のような新しい制度も登場しており、今後の導入も前向きに検討中です。※後で出てくる”W保証”と同じようなシステムです。
日本ペイント GOOD JOB 保証

工事保証(施工業者の保証)

こちらは、施工不良などがあった場合に工事業者が責任を持つ保証です。
多くの業者さんが「○年保証」と記載していますが、こちらの保証対象も「著しい塗膜の剥がれ」や「著しい変色」などに限られていることがほとんどです。

当社では、形式上は工事保証は行っておりません
ですが、実際のところ私自身が「これはおかしいな」と思うことがあれば、保証の有無に関係なく柔軟に対応させていただいています。

お客様との信頼関係を大事にしたいという思いから、「保証ありき」ではなく「責任感」を持った対応を心がけています。

保証の対象となる「剥がれ」「変色」は“著しい”レベルに限られることが多く、自然劣化は基本対象外です。

フランチャイズ型塗装店の保証はどう違う?

全国展開している某フランチャイズ型の塗装ネットワークのように、保証体制がしっかりしているところもあります。

たとえば、メーカー保証と工事保証の「W保証」がセットになっていたり、保証内容が書面で明文化されていたり、第三者機関が保証書を発行する仕組みがある場合もあります。

こういった保証制度は「安心感」を与えてくれる一方で、保証内容を理解していないと「思っていたのと違う」と感じてしまうこともあるため注意が必要です。

実際に保証が使われることってあるの?

実は、保証の対象となるような大きな不具合(著しい剥がれや変色など)は、きちんと施工された塗装工事ではほとんど発生しません。

近年の塗料は性能が高く、また施工技術や天候管理も進化しているため、不具合自体が非常に少なくなっています。

一方で、チョーキング(白い粉が出る現象)や軽微な色あせなどの自然劣化は、基本的に保証の対象外です。この点も誤解が多いポイントです。

自然劣化のチョーキングと、不具合のチョーキングの見極めは使用した塗料の耐久年数等によっても異なるので一概に「何年以降は自然劣化」とも言えないので注意が必要です。

トラブルを防ぐためのチェックポイント

作業内容を説明しているイラスト
  • 保証書の内容を事前に確認する
  • 保証の対象と期間を契約前に説明してもらう
  • 不具合が出たら早めに相談する(長期放置は対象外になることも)

まとめ:大事なのは“保証”より“責任感”

塗装工事の保証は「お守り」のようなもので、あることで安心につながります。ただし、保証がある=すべてをカバーしてくれるわけではないことを理解しておくことが大切です。

当社では、形式的な保証よりも「責任を持った対応」を重視しています。保証に頼るより、信頼できる業者を選ぶことこそが、トラブルを防ぐ最大のポイントです。

不安な点があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。