「ぐし」と瓦について考えたこと

表面だけがはがれた

今回の震災は、瓦が落ちたというよりも
ぐしが落ちて(または落ちるときに瓦を巻き込んで)
屋根被害が出たという感じが多いですね。

そこで、どうやったらうまく、または安く直せるんだろう?と
拙い私ですが、いろいろ考えてみました。


まず、築三十年以上でその間ノーメンテナンスの場合は
瓦自体がだいぶ痛んでいると思いますので
(瓦の下のルーフィングも痛んでいる可能性がありますので)
瓦屋さんの順番が来るまで我慢して、この際瓦をふき替えてはいかがでしょうか。

被害が大きく、屋根全面に及んでいる場合も、
残念ながら全面ふき替えになるかと思います。


定期的にメンテナンスをしていた、もしくは
まだふき替えるには早い場合ですが…

[1]被害が少ない場合は、そこだけ何とか直す
[2]被害が中程度の場合は、2階の屋根の問題のない瓦を1階に移すなどして
 1階は既存の瓦でなんとか。2階を別の屋根材(瓦・トタン等)で新しくする
[3]ぐしだけ落ちている場合は、ぐしのところだけトタンにする
[4]優秀な瓦屋さん、板金屋さんが知恵を絞って何か…

というのが、私の愚考です。


[1]は、代替品の瓦があればいいのですが
いまは全国的な品薄状態ですので、手に入るのか不明です。
いい瓦屋さんが他の現場で破棄された瓦を取っておいて
合うところで使う…なんてことはないでしょうね。

とりあえず、瓦サイズに切った鉄板などでしのぐしかないのかなぁ。

[2]は、その手間を職人がやってくれるのかどうか。
やってくれるなら案外安く仕上げられそうですが
瓦屋さん・板金やさんなどの材料費と人件費の割合がわからないので…。
悪くはない案だと思います。

[3]は、瓦とトタンのぐし(?)の組み合わせですが
そんなに変でもないんじゃないのかと思います。
確かトタンもいろんな色があるので
瓦と同じ色なら、そんなに目立たないでしょう。
問題は固定の仕方が大変なのかなと思いますので
こんなやり方はどうかと個人的に板金やさんに聞きたいのですが ^^;

[4]は、私が考えもつかない何か方法を
優秀な瓦屋さん、板金屋さんが考えてくれることを期待して書いてみました。
私なんかまだまだ未熟なペンキ屋ですので
熟練の、そして”考えている”職人さんが知恵を絞って何か…
何かないのかなと思っています。


三人寄れば文殊の知恵。
私はペンキ屋、あとは瓦屋さんと板金屋さんで
同じ志を持った方がいると何か出来そうですが…。

4 件のコメント

  • こんにちは、何軒かブルーシートで雨養生をしましたがグシ周辺のシートの下になる瓦をはずしてヒラバの割れている部分と交換、養生するヶ所を少なくする様にしました。[2]、[3]の案はすごく良いと思います。

    • 佐々喜建工 ヒロユキ様

      はじめまして、ブログをご覧頂きありがとうございます。ブルーシートを含め、養生する面積を極力狭くするようにしないと風で飛ばされてしまいますね。資材の入手しづらい現状で、いかに効果を上げるか考えるのが大変です。

      そして[2]、[3]案をお褒めいただき、ありがとうございます。いろいろと考えているのですが、板金屋さんも大忙し&材料が入らないようで
      ゆっくりお話しする機会がないのが残念です。案外、板金屋の親方さんに一笑に付されてしまうかもしれませんけど ^^;

  • 4/21
    (有)緑川塗装店 御中

    同市内に在住の屋根の被害を受け、知人・近所の工務店に聞いても工事時期や費用などで途方にくれています。とりあえずブルーシートをかけて雨空の日はどきどきしています。貴HPを拝見させて頂きまして「[3]ぐしだけ落ちている場合は、ぐしのところだけトタンにする」アイデアは同感です。昨日は近所(河原子町の245号)で神社仏閣の屋根職人による民家の銅板による修理を見て少し話を伺いました。しかし、今年度内は材料不足などで追加受注は受けられないとの事でした。そこで、やる気のある素人が瓦材料が安定流通するまでの応急処置としてDIYでできる方法を、専門家が情報提供して頂けると良いと思います。例えば、ホームセンターで販売している山形形状のトタン板を使用する簡易で具体的な方法?など。宜しくお願いします。

    • 田名部菊次郎様

       はじめまして、コメントを頂きありがとうございます。いまはどこの業者も忙しいようですね。工期が遅くなるのは仕方ないとして、費用まで高くなるのは困ったものです。最近私が思うのはブルーシート(の隙間など)による雨漏りよりも、強風によってシートが煽られ、もしくは飛ばされて二次被害が起きなければいいなと思っています。
       さて、ぐしの件ですが、このブログで書いた内容は業者が施工することを前提にして書きました。それがDIYでやるとなると、かなり話が違ってきます。危険性、かかる手間(時間)、費用etc.全てにおいてです。山形形状のトタン板とはたぶん「トタン棟板(山新の商品名)」のことだと思います。私もこのような部材を使うことをイメージしていましたが、未だにコレだ!という固定方法が思い浮かびません。なんとかやる方法ならあるのですが、DIYではお勧めできません。
       日をあらためてブログにするか、田名部様に直接メールでご連絡したいと思います。よろしくお願いいたします。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください